「北向き枕は縁起が悪い」と言われるのは、仏教が関係しています。

仏教では故人を寝かせる時に北枕で寝かせます。

日本では北枕は死を連想させる習慣のため、縁起が悪いといわれているのです。

しかしそもそも北枕が生まれた経緯は、頭を北向き状態で釈迦が亡くなったとされていることが挙げられます。

釈迦と同じ体勢で寝かせることで、故人が極楽浄土を迎えられると考えられているそうです。

成り立ちから分かるように、インドなどの海外では北枕は縁起が悪いものではありません。

また日本の場合は、日本の気候や家の構造が関係していると考えられています。

昔の家は気密性が低く、隙間風が入り込みやすい構造でした。

日本の場合は北が寒く南が暖かいため、北向きに寝ると体が冷えて体調を崩すとされていました。

北枕を避けるという行為は、体を壊さないための古くからの知恵でもあるのです。

なお、日本では縁起が悪いと考えられていますが、実は風水において北枕は運気アップに効果的です。

例えば、北の方角は金運や健康運アップなどに最適だといわれています。

さらに北の方角は恋愛の方角とも考えられているため、恋愛運アップを目指す人にもおすすめです。

金運や健康運、恋愛運アップを目指すなら、北枕で寝ると良いかもしれません。